Sail away to ocean

このブログはIT系企業で働くぼくが、仕事を続けながら、慶應義塾大学の通信課程を卒業しようとする計画や記録を記すものです。

いま想像できる一番遠い未来と、そこへ至る道のり

ブログの文体を改めることにしました。
実は少しだけ趣味で書き物をしていたことがあるので、せっかく書くのであれば、ネットの隅にぽつりと根を下ろしたこんなブログを読んでくれるきみのような人に、少しでも楽んでもらえるといいなと思った次第です。
ぼくにとってちょっぴり念入りに工夫を凝らした笹舟のようなこのブログが、きみにとって思いがけないところで出会った人懐こい猫のようであればいいと願います。

先日、テキストや補助教材の配送に少し遅れて、学生証が送られてました。
慶應義塾大学学生証という立派な文字の下で、なんだか眠たそうな顔をしている自分を見て、大学生になったのだとようやく少しだけ実感できましたが、新型コロナウィルスの流行で随分と様変わりした世の中にあって、ぼくの大学生活は、初対面の同級生たちと整列して先生方の話を聞いたり、初めて耳にする校歌の旋律と歌詞を覚えようとしたりすることもないまま、遅く起きた休日の朝食のように始まったのです。

こんな風に始まったことに加えて、大学生になったと言ってもぼくに特別な能力が備わることもなく、通信課程は通学しないので生活に変化もないものですから、財布に入れるカードが一つ増えたことくらいしか変わりがないと思っていたのですけれど、数ヶ月前に転職してからようやく軌道に乗りはじめた仕事が、想定を遥かに上まわる忙しさでただただ翻弄されるばかりの毎日になり、本来望まなかった方面では変化が起こっていたりもします。

とは言え自助自立が大学の基本だと聞いていますから、忙しさに感けている訳にもいきませんし、何より長い間ずっと横目で見てきた学問の世界です。4年で卒業するという意気込みを達成するためにも、先週末に補助教材の2020年4月のニューズレターと、塾生ガイド2020に目を通してみました。
学習は通信授業と面接授業、メディア授業で構成されていて、一般教育科目と専門教育科目があり、それらの単位取得とは別に、卒業論文審査と総合面接試問からなる卒業試験に合格することで学位授与、卒業できる、などと全体の流れを把握してから、学習の中心となる通信授業について説明したテキスト科目履修要領を読みはじめます。 科目がずらりと並んだ分野別要領を眺めていると、あれもこれも学んでみたいという欲が出てきて、どうすれば目当ての科目を履修できるかと考えているうちに時間は過ぎ、目移りしている間に疲れてしまい、いつの間にやらすっかり迷子になってしまいました。
きみの大学生活はどんな風でしたか? やっぱりこんな風にどんな科目を履修するかで頭を抱えたりしたのでしょうか。
形の揃わない沢山のものたちを、何とかして1つの箱に収めるのは、なかなかに難儀です。

もやもやとした頭のまま眠りにつき、日を改めてもう一度塾生ガイドを眺めていたぼくは、在学生向けのサイトで入学オリエンテーションの内容が音声で公開されていることに気づきました。
既に読んだ情報ではありますが、異なるインプットであれば入り方も違ってくる筈です。仕事上の興味から在学生向けのサイト「kcc-channel」も見てみたかったので、塾生ガイドに従ってブラウザを起動します。
現れたのは何やら懐かしい感じのサイトでした。ちょっとこれはひやひやするかなぁという初期パスワードを即座に変更してから、いちいち立ちあがってくるポップアップに翻弄されつつ放送授業を配信する学習システム「kcc-Track」を表示します。
ぼくは仕事で色々な情報システムに触れているので、思ったよりすんなりと目当ての場所に辿りつけましたが、きみはどうでしょうか。もしそれほどコンピューターに慣れていないなら、少しばかり苦労するかもしれませんね。特にkcc-channelはスマートフォンに向かない作りをしていますし。
念のためにkcc-Trackでの操作を残しておきます。

  1. ログインはkcc-channelと同じパスワードで行います。
  2. ログイン後に左メニューの「公開講座」から遷移した先の画面にある中央のリストで「学習支援動画」を選択します。
  3. 次の画面で左メニューの「学習する」を選択すると、動画の一覧が表示されます。

5つの動画を見おえたぼくは、分かりやすく整理された情報がようやく収まる場所を得て安心したのもつかの間、落ちつかない気持ちで塾生ガイドを捲っていました。 それは学習支援動画の「(5) その他」の、「卒業論文の執筆には、卒業論文指導に3回以上出席する必要があるので、最低でも1年8ヶ月かかる」という言葉です。
聞き間違いでないとしたら、卒業論文は4年生になってから始めるものだと思っていたぼくの計画は、いきなり変更を余儀なくされてしまいます。 やがて見つけだした「卒業論文・卒業試験」の章には確かに、「卒業までに原則として、最低3回以上の卒業論文指導に出席する必要があります」と書かれていました。 なるほど、と昨日へろへろになりながら考えた計画が烏有に帰したことに落胆しつつも、早い段階で気づけたことに感謝すべきと開きなおって、「卒業論文・卒業試験」の残りに目を通します。
そして卒業論文についてフロー図に辿りつきました。親切にも最短で卒業する場合の締切日が添えられています。
このフローを辿っていくことができれば、4年間で卒業することができる、そういうことですね。

フローの第一段階である卒業論文指導登録には登録資格が定められていますので、この要件を中間目標にすれば具体的な学習計画が立てられそうです。

  • テキストの配本計画のⅢ年度(2022年4月)時点で、以下の単位を取得しておく必要がある。
    • 総合教育科目の3分野科目合計28単位(テキスト科目18単位を含む)以上修得
    • 必修外国語科目(1ヶ国語)8単位のうち、6単位以上修得
    • 総合教育科目合計36単位以上取得
    • 専門教育科目7単位以上修得

2日もかけてようやく辿りつけたのはこの程度でした。
でもまぁ、何をするにも不器用なぼくにしてみれば、上々の結果だと思いますが。

次はテキストこと通信授業について書こうと思います。
いま話題の言葉に乗れていないぼくのことや、深く考えないままに始めた勉強がいきなり頓挫したことなど、他にも色々とありますから、また訪ねてきてください。